スプートニク日本
ブルームバーグによれば、クランプ=カレンバウアー氏は12月にキリスト教民主同盟党首の職務について以降、支持率は下がり続けており、メルケル氏の引退を早める試みも失敗したことから、党を苛立たせた。また26日に行われた欧州議会選挙もキリスト教民主同盟には最悪の結果に終わった。ブルームバーグは、このことからメルケル氏は、クランプ=カレンバウアー氏は将来、首相の職務を全うできないのではないかと考えるようになったと指摘する。
情報筋によれば、後継者の失敗からメルケル氏は自身の任期が終了する2012年まで首相の座に留まる考えに一層傾いた。
5月2日にARDテレビが実施した世論調査では、クランプ=カレンバウアー氏の支持率は36%まで下がった。この支持率は、クランプ=カレンバウアー氏が党首となって以来、もっとも低い数値。それに対し、同調査でのメルケル氏の支持率は、クランプ=カレンバウアー氏より20%上回っている。
その後、メルケル氏は、彼女が後継者に失望したというマスコミの報道について、それらは「ナンセンス」だとコメントした。