ロシア南極研究チーム、月に向かう宇宙飛行士に求める資質を策定へ

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ロシアの研究チームは南極でのシミュレーション研究を踏まえて、月面に向かう宇宙飛行士に必要な資質をまとめる。ロシア科学アカデミー生物医学問題研究所の所長でアカデミー会員のオレグ・オルロフ氏が明らかにした。

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オルロフ氏によると、求める条件を策定するため、現在、南極を含む様々な地域が用いられている。

生物医学問題研究所の研究員、ニコライ・オセツキー氏は現在、ボストーク南極観測基地で実験や観察を行っている。研究結果は宇宙飛行士訓練の際の考慮材料となる。

Публикация от Alexey Ekaykin (@ekaykin)

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公開情報によると、ボストーク南極観測基地のある地域の気候条件は地球上で有数の過酷な環境。

最も寒くなる月である8月の平均気温はマイナス75.3度で、マイナス88.3度まで冷え込むこともある。比較としては、中国の月面探査機は最近、月面の観測史上もっとも寒い夜間の気温を観測。摂氏マイナス190度を記録した。

ボストーク南極観測基地では平均風速は秒速5.4メートル。瞬間最大風速は秒速27メートルで、時速換算ではほぼ時速100キロとなる。

観測基地は海抜3488メートルに位置している。深刻な酸素不足と大気中の気体分子のイオン化に加え、総じて気圧が通常とは異なる。

月面でも大気が極めて薄く、その密度は地球上の大気の10兆分の1に過ぎない。

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