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英国では訴訟や音楽フェスティバル、スポーツイベント、レクリエーションセンターなど、いたるところで自動顔認証システムが使用されている。人びとには、監視の目から逃れるチャンスはほぼ残されていない。しかも収集されたデータは当局の管理のためだけでなく、商業目的でも利用される。
「リバティー」は、ビデオカメラが顔認識に使用するアルゴリズムが不完全であり、黒人への偏見も手伝って、冤罪を引き起こしている現状を指摘し、民主主義に矛盾すると強調する。こうした事態があっても、犯罪者の顔を発見する便利な機器を手放すことは警察は毛頭ない。
「リバティー」は、新しい追跡技術の普及に歯止めをかけることは不可能と考える一方で、顔認識によって収集と保管がされた情報が英国の各国民と社会生活にとって及ぼす悪影響を最小限に抑えるよう、あらゆる手を尽くす構えを表している。