ブリュッセルで開催された6月の欧州首脳会議では、東ウクライナのドネツク人民共和国在住者に発給されたロシア国籍を国際的に承認しない方向で決定した。一方、ロシアのグルシコ外務次官は、EUがキエフの政権による対ロシア系住人の差別的政策を無視し、不当な制裁に加担しているとして、その政策を批判した。
こうしたなか、カナダのフリーランド外相はドネツク人民共和国が発給したロシア国籍を所有するウクライナ人は入国させないことを明らかにした。そのうえで、その他の国々にも同様の対応をとるよう求めた。
ロシアのプーチン大統領は4月24日、ルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国の住民にロシア国籍を付与する審査を簡略化する法案に署名した。プーチン氏はこれを人道目的とし、ウクライナに問題を引き起こす望みはないとしていた。
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