「一番愛しているのは家族。二番目は寿司」 モスクワで日本料理週間

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日本料理週間 - Sputnik 日本
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ロシアにおける日本料理の人気は、昨日今日始まったことではない。モスクワでは数十件の和食レストランがあるが、全国の小さな都市でも寿司の宅配を頼むことに何の問題もない。しかし日本食を出す施設の中でも、「なんちゃって」ではなく、真正の料理を提供するのは一握りにすぎない。モスクワのセントラルマーケット(中央市場)では9月15日から22日まで日本料理週間が行われ、本物の日本を味わうことができた。

セントラルマーケットは、1840年以来モスクワのトルブナヤ広場に存在した巨大バザールの歴史的な名称を受け継いでいる。現在では、一階は農家の農産物が販売されており、残る空間は2階建てのフードコートになっている。ロシア、日本、ベトナム、ギリシャ、メキシコ、アメリカ、中国、朝鮮、ダゲスタン、中東、インド、ウズベク、グルジア(ジョージア)の料理コーナーがある。

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モスクワのセントラルマーケット

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モスクワの大半のレストランと異なり、セントラルマーケットは毎日朝8時から夜1時まで営業している。そのためここはいつも人が多く賑わっている。しかし日本料理週間開催時の訪問者数は数倍にも増えた。それは驚くことではない。料理の多様性は想像をはるかに超えたものだった。例えば、ウナギと紅鮭のサラダと帆立、和牛丼、ワサビソースとマグロ細身を添えた貝、それにありとあらゆるスイーツや抹茶アイス、日本酒をベースにしたオリジナルドリンクなど。

もう一つの目玉は、モスクワの有名和食店のコックらによる無料の料理教室だ。例えば、「Tokyo sushi」レストランのビクトル・テン料理長によるサーモンの下ろし方・刺身と寿司の作り方を披露した。テン料理長は最後に、寿司作りに挑戦してみたい人をステージ上に募った。真っ先に飛び出したのが参加者の一人、オレグさんだ。オレグさんはスプートニク特派員にその時の気持ちを説明してくれた。「寿司は私が二番目に愛しているものです。一番は家族、二番が寿司なのです。何年か前に初めて寿司を食べた時、これから毎日、朝も昼も夜も食べたいと思いました。毎日和食レストランに通うのは無理なので、自分で作れるよう、覚えたいですね」。

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スプートニク通信の取材に応え、テン料理長は、和食レストランで15年働く間に、料理だけでなく、日本のマナーや文化の理解において大きく成長したと語った。「最初は、正しく丁寧な作り方を学ぶのが大事で、料理人にとってはそれで十分だと思っていました。でも今では、食材にしても、どんなものをどこから、どの季節に取り寄せなければならないか、それらの特徴、親和性についても理解しています。日本の食文化、ミニマリズム、常連客の癖や好みなどについても学ぶ必要があります。なので美味しい料理を作って美しく盛り付けるだけでなく、自分の知識をロシアのお客さん、特に初めて日本を味わう人に伝えられるよう努力しています」。

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