アレクセイ・キリチェンコ氏は1936年にベラルーシで生まれた。1964年にKGBの高等教育機関を終了し、その後、KGBで日本との第一線で勤務した。1980年代に退職し、ロシア科学アカデミー東洋学研究所の研究員となった。キリチェンコ氏は、ロシアに限らず、日本でもたくさんの記事やいくつかのモノグラフを発表している。2013年に日本で同氏のモノグラフ『知られざる日露の二百年』が発表され、それに対し日本の安倍晋三首相から感謝の手紙が送られた。
露日関係に関するキリチェンコ氏の見解は、ぼう大な記録文書がベースとされていることから価値があり、その重要部分は同氏の努力によって秘密が解除された。
アレクセイ・キリチェンコ氏の死は、「草の根」外交とロシアの日本研究にとって補い難い損失だと「露日協会」の追悼文に記された。