現在は地球温暖化や海洋汚染などの環境問題が世界の注目を集めているが、その背後にはリンの枯渇という現実がある。しかし、この問題をこれ以上放置すれば、次の世代に予想を上回る深刻な打撃を与える可能性があると科学者たちは考えている。
リン肥料の生産量は過去50年間で5倍に増加した。リン肥料の需要は、2050年までに2倍に増えると予想されている。科学者らは、現在の消費水準のままでリンを使い続けると、今までに分かっている地球上のリン資源は40年後から80年後にも枯渇すると考えている。
科学者らによると、リンの消費量を減らし、リンの回収方法を見つけることが、リン資源枯渇の危機を解決する鍵になる可能性があるという。これはリン資源の確保が難しい発展途上国に特に必要とされている。