露国防省のイーゴリ・コナシェンコフ公式報道官は、シリア北東部のザユーフラテスでは、「ダーイシュ(IS)」のテロリストの殲滅作戦の前と後に米軍人の警護のもとにシリア産石油の採掘が活発に行われ、石油タンクローリー車によって多量にシリアの領域の外に運び出されていた事実を指摘した。運送されていた石油の所有権はもちろんシリアにあり、テロリストや米国はこれを有していない。
Russian Defence Ministry comments on the statement of the head of the Pentagon on the retention of the US military personnel group in Eastern Syria, allegedly “to prevent Islamic State access to oil fields” https://t.co/E3FynD0ECP#mod pic.twitter.com/kz8c8dXS2i
— Минобороны России (@mod_russia) October 26, 2019
今回の露国防省の発表は、米国防総省のエスパー長官がシリアのデリゾールで油田警備のために米軍のポジションを固めているとする声明を表したことに対する回答だ。
コナシェンコフ報道官は、「国際法にも米国の法律にも米軍がシリアの石油をシリア国家及びその国民から警備し、防衛するという合法的な課題は一切あり得ない」と言い切っている。
コナシェンコフ報道官は、米国家機関が得るシリア産石油は毎月3千万ドルを超えているとし、「シリアの密輸石油が1バレルあたり38米ドルであることから、米国家機関が行う『民間事業』からの利益は毎月3千万ドルを超える」と指摘した。
エルドアン大統領は、今回の作戦の主要な目的は、シリアのクルド自衛軍からトルコと国境を接するシリア領土を浄化し、 安全地帯を建設し、そこにトルクが無限に受け入れることができないシリア難民の地域を配置することにあると表明した。
これに対し米国はこの作戦を支持せず、参加を拒否している。
また同様に、トルコの意向に対しシリア政府は非難を行った。