毒がフグのストレス軽減　毒なしフグは攻撃的で、美味しくない＝研究

自然環境で育つ天然フグは、自身が持つ毒で敵の攻撃から身を守り、攻撃する。

研究者らは、毒物学に関する科学誌「Toxicon」のサイトに発表された論文に、人工養殖フグの特徴について記述している。養殖のフグは、天然物に比べてかなり小さい。同時に養殖フグはより攻撃的で、他のフグを頻繁に攻撃する。

さらに、養殖フグの味は天然物ほど良くない。

「水槽育ち」のフグは何が違うのか？

これよりも前の研究で、養殖フグはテトロドトキシンを生成できないことが示された。

一連の研究によると、「無毒」のフグのストレスレベルは、毒を持つフグの4倍。まさに体に毒がないことでフグはより不安になり、攻撃的になるという。また「水槽育ち」のフグは「野生育ち」よりかなり小さい。

研究チームは、まさにテトロドトキシンがフグのストレスを軽減し、正常な発育を保障し、さらにはフグの味の指標にも反映されていると結論付けた。しかし、毒の欠如がフグの味にどのように影響するのかについてはまだ解明されていない。