11月初旬、ガーリンさんはフェイスブックに、アエロフロート機でモスクワからウラジオストクに飛ぼうとしたが、一緒に旅をしていた猫のビクトルの体重が機内持ち込みの上限を超えていたため、同乗を拒否されたと投稿した。
ガーリンさんは、ビクトルは貨物室に預けられた状態での移動に耐えられないと危惧し、悪知恵を働かせた。ガーリンさんは搭乗をキャンセルして翌日の航空券を購入、そして体重測定の際にビクトルより体重が軽い別の猫を替え玉として使い、機内持ち込みを許可された。
だが不正が見つかり、アエロフロートはガーリンさんをロイヤリティー・プログラムから除外し、マイルを無効にした。
太った猫の話は、世論の反応を呼んだ。ネットユーザーたちは、ガーリンさんの行動を支持する人と、ガーリンさんの行動は受け入れらないとする人たちに分かれた。
ロシア下院議員のウラジーミル・ブルマトフ氏はガーリンさんを支持し、アエロフロートに対し、ガーリンさんにマイルを返却し、動物の輸送に関する規則を見直すよう求めた。
結果、ガーリンさんは、アエロフロートの株主になることを提案された。ガーリンさんは「アエロフロートの株主になるという提案を受けたため、受け入れることにした」と語った。
ガーリンさんは、今回注目されて少し疲れを感じているという。だがガーリンさんは、今回の出来事をめぐる騒ぎが、古くなった規則を航空会社が見直し、顧客の事を第一に考えるきっかけになる可能性があるとの見方を示している。
ガーリンさんは「ロシアには改善されるべき時代遅れの法律や規則がたくさんある」と語った。