まで北朝鮮が行ってきたミサイル発射の際に、発射の振動で地面が大きくえぐれたり、移動発射台が破損した事例が確認されている。今回北朝鮮が移動式ミサイル発射台用の土台を増設する意図とは、発射台の破損を防ぐことでミサイルの軌道の正確性を高め、さらには発射場所を事前に察知されるのを防ぐ狙いがあるとみられている。
また、米韓関係者の話によると、増設された土台は幅と高さが数十メートルの大きさ。この規模だと、射程距離の長い大陸間弾道ミサイル(ICBM)用の移動発射台も設置できるという。
2018年から米ドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談は3度行われているが、双方の要求が折り合わず、進展がない状況だ。10月、スウェーデンで行われた米朝実務協議も決裂した。
米朝協議の進展がみられないなか、北朝鮮は2019年5月以降、短距離弾道ミサイル、多連装ロケットなどを計13回にわたって発射。11月28日、北朝鮮は超大型ロケット砲を2発発射を行ったと発表した。この発射実験は連射能力の向上を目指したものとみられている。
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