ロシア・ウクライナ首脳会談は仏独首脳を含めた「ノルマンディー4者協議」が終了した後に行われた。2国間会談は約1時間20分に及んだ。
プーチン氏は会談後、記者団に「はい、満足している」と語った。
さらに、「ノルマンディー4者協議」が終了した後、ウクライナ報道官のユーリヤ・メンデル氏は交渉が大成功だったと述べた。
ノルマンディー4者協議
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/ 仏独首脳は共同コミュニケを発表し、ミンスク合意に書かれた紛争停止体制を今年末までに確保することで合意した。
また、仏独首脳は全捕虜解放、信頼回復などの一連の問題に関して議論を発展させることができたと強調した。
「ノルマンディー4者協議」で仏独首脳は「シュタインマイヤー・フォーマット」を堅持するとの認識で一致した。
「シュタインマイヤー・フォーマット」とは何か
「シュタインマイヤー・フォーマット」とは独元外相で現在、独連邦大統領のフランク=ヴァルター・シュタインマイアー氏がミンスク合意の実現順序について行った提案で、特にドンバスの特別地位の導入および恩赦、キエフ当局の支配の及ばぬ領域における選挙の実施をどうするかが記されている。提案自体は2015年10月、「ノルマンディー4者」の代表らの集まる席で行われていた。
「シュタインマイヤー・フォーマット」が提唱するのは、ウクライナ東部ドネツク州、ルガンスク州でキエフ政権の管轄が及ばぬ地域での選挙実施の当日は、これらの領域の特別地位に関する法律を一時的に発効させるというもの。ただし欧州安全保障協力機構(OSCE)と国際監視団が選挙の成立を認めた後は、この法律は恒常的に機能する。その後、今まで両州を実効支配してきた当局は、ロシアとウクライナとの国境コントロール権をキエフ当局へと引き渡す。