防空軍博物館の館長ユーリー・クヌトフ氏は、日本は世界の技術大国の1つであるため、第5世代または第6世代戦闘機を独自開発する能力を持っているが、防衛分野で米国から独立することは日本にとって非現実的だとの見方を示し、次のように語っている-
ロシアの東洋学者、歴史学者、政治学者、 国際関係の専門家であり日本研究者のドミトリー・ストレリツォフ氏は、日本はおそらく戦闘機を独自開発することはできないだろうとの見解を示し、次のように語っている-
「私は日本のポテンシャルを過大評価するようなことはしない。F35は米国の戦闘機だと考えられているが、第5世代戦闘機などの技術はいずれにせよ国際的な努力の成果だ。日本には確かに良いポテンシャルがあるが、それは特定の構成要素に限られている。例えば、日本は電子機器そのものを製造したり、機体を開発することはできるが、独自につくれないものもある。それはまず、アビオニクス(航空用に開発された通信、ナビゲーション、表示、制御システムの電子機器の総称)だ。これはエンジン部分にも当てはまる。いずれにせよ、パートナーに対する技術的依存が存在することになる。つまり、日本は完全に局地化されたベースで第5世代または第6世代の競争力のある戦闘機を生産することはできない。かつて米国は日本の半導体とレーザーなしにはすまなかった。」
「日本は長い間、米国製戦闘機のみを使用しており、国内の航空機と対空防空もすべて米国製であるため、近い将来に米軍基地の巨大なインフラを国産のものに置き換えることは事実上、不可能だ。」
専門家らは、日本が新世代戦闘機を独自開発することはできるかという質問に対して異なる見解を示したが、日本が近い将来、米国や他のパートナー国から完全に独立することは事実上、不可能だという点では一致した。
なお、シブコフ氏は、特に興味深いのは、日本の米国に対する信頼は徐々に失われつつあり、実際に日本はより独立することを目指していることだとの見方を示した。