シュルシャコフ氏は「火星への飛行は一生に1度しかできない」と述べている。
© AP Photo / Sam McNeil火星のコロニー化のシミュレーション(アーカイブ写真)
火星のコロニー化のシミュレーション(アーカイブ写真)
© AP Photo / Sam McNeil
これを踏まえ、「誰を火星に送るべきか」という人選についてシュルシャコフ氏は、「新米宇宙飛行士なら、一生分の被ばく量にすぐに達する。経験豊かな宇宙飛行士なら、被ばく許容量を超え、寿命が数年縮まることになる」と指摘した。
シュルシャコフ氏はまた、宇宙飛行士は一生のうちでISSに滞在できる期間は最長4年間と指摘している。この点に関して同氏は「太陽フレア、放射線量が極めて多い南大西洋異常帯、X線撮影などで被ばくする量も考慮すると、宇宙飛行士は最長で4年間(約1460日間)滞在することができる」と説明している。
宇宙滞在時間の世界記録保有者は、ロシアのゲンナジー・パダルカ宇宙飛行士。パダルカ氏は、宇宙ステーションで878日間過ごしている。