イラン軍関係者は11日、ウクライナ機を偶然に撃墜したことを発表し、人的要因があったことを認めた。イラン側の説明によれば、ウクライナ機はイランの「重要な軍事施設」に接近したため、「敵の標的」と誤認された模様。
ゼレンスキー大統領はロウハニ大統領との電話会談後、ツイッターに投稿し、「イラン側が我が国の航空機撃墜を認めたことは正しい方向への第一歩だ。遺体の早期確認とウクライナへの引き渡しを求める」と記した。また、撃墜にかかわった戦闘員の責任を問う上で、技術的・法律的協力をイラン側に要請し、事態の解決を急ぐ姿勢を示した。これに対しイラン側は協力を惜しまない姿勢を示した。
また、ウクライナ政府は撃墜されたボーイング機のブラックボックス2台に保存されたデータの解析作業をイランの専門家チームと共同して行うことを明らかにした。
なお、撃墜されたボーイング機に搭乗していたウクライナ人乗客の遺体は1月19日までに祖国へと引き渡される見通し。