米国は核戦力の近代化でロシアに後れを取っている=アナリスト

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米国のアナリストや専門家は、核戦力の近代化で米国はロシアに後れを取っていると考えている。米議会調査局(CRS)の報告書の中で述べられている。一方、米国とロシアのどちらが軍拡競争を煽っているのかということについて専門家の意見は一致しなかった。

報告書を執筆したCRSの専門家、エイミー・ウルフ氏によると、専門家らは米国とロシアの核戦力近代化プログラムを軍拡競争にたとえており、同氏は、ロシアが軍拡競争を煽っているとの見解を示している。

報告書では、ロシアが2000年代初頭に新たなミサイルと潜水艦の装備を開始したため、米国は軍拡競争で後れを取っているが、米国は2020年代末までにロシアと同様のシステムの使用を開始する予定だと述べられている。

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またウルフ氏は、ロシアは「よりエキゾチックな」新兵器システムを開発していると指摘している。

報告書では、戦略ミサイルシステム「サルマット」、極超音速ミサイルシステム「アバンガルド」、水中無人機「ポセイドン」、原子力推進装置「ブレヴェスニク」などに言及されている。

これらの兵器については、プーチン露大統領が一般教書演説で語っている。

ウルフ氏によると、他の専門家らは、米国が軍拡競争を煽っているという反対の見方を示している。専門家らは、米国の近代化プログラムが両国間の不信を強め、ロシアに「ソ連時代の老朽化したシステムを置き換えるために必要な限度を超えてプログラムを拡大するため」の刺激を与える可能性があると考えているという。

また露米の近代化プログラムを軍拡競争と結び付けていないアナリストチームもある。ウルフ氏は「両国が軍を近代化しているのは、単に既存のシステムが老朽化しているからだ」と指摘している。
ウルフ氏によると、ロシアの戦略核戦力の刷新に関する現在のサイクルは2000年代初頭から続いており、2020年代に完了する可能性があるという。

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