研究チームが、2005~2015年の間、アウグスブルク市で発症した非致死性心筋梗塞患者5898人のデータの分析を行ったところ、心臓発作の発生時刻が同市の大気汚染濃度が高くなった日のその時刻と一致していたことがわかった。
その結果、研究チームは、ナノ粒子は体内に入りこむと、最初の数時間で容易に血液に浸透し、重大な心臓障害を引き起こす恐れがあると結論付けた。こうしたナノ粒子は主に自動車の排気ガスがその発生源となっている。
この研究論文で、著者らは「この研究結果は、長い間推測されていたことを裏付けている。大気汚染中のナノ粒子は、深刻な心臓病発症に影響を与える可能性がある。これは特に、ナノ粒子にさらされる最初の数時間に起きている」と述べている。
関連記事