同広報担当は、最近は国際問題の不安定と不確実性が増しており、国連は様々な挑戦に直面していると指摘した。中国外務省HPによると、中国はロシアおよび他の国連安保理メンバー国との連携を維持し、自国の行動を調整する用意があるという。
1月23日に世界ホロコースト追悼フォーラムで演説したプーチン大統領は、国連安保理常任理事国(ロシア、中国、米国、英国、フランス)の首脳会議開催を提案した。プーチン大統領は、この5か国は「文明維持に特に責任を負っている」との考えを示した。
仏のマクロン大統領と国連事務総長副報道官はプーチン氏の提案への支持を表明した。英国政府の広報担当は、ロンドンはプーチン大統領の提案に関する詳細を待つだろうと発言した。
ホロコースト追悼フォーラム
フォーラムでの演説前に、プーチン大統領はイスラエル幹部らとともに、エルサレム中心地におけるレニングラード封鎖で町を守った人々と住民に捧げる記念碑の除幕式に参加した。
プーチン大統領はフォーラムにおける演説で、「ここではロシアと同じく、ホロコーストを否定し、第二次世界大戦の結果を見直し、殺害者や犯罪者を“白塗り”しようとする試みに対し懸念、警戒、憤慨が示されている。ここではロシアと同じく、第二次世界大戦の教訓の重要性を理解し、国家のエゴイズム、不一致、あらゆる形態の排外主義や反ユダヤ主義、ロシア嫌いが何をもたらすか世界が忘れることを許さない。私たちの共通の義務は、これらの知識を次の世代に伝えることだ」と述べた。
死の収容所
ホロコーストは、第二次世界大戦中にドイツおよびその同盟国、またドイツ占領国に住むユダヤ人の迫害と大量虐殺。多くのユダヤ人が奴隷労働使役後の絶滅を目的とする強制収容所に送られた。労働不適合者とみなされたものは即、残酷に殺害された。
「死の収容所」のアウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所の犠牲者総数は現在でも明らかになっていない。さまざまな推定によれば100万人から400万人とされる。収容所の囚人らは焼却場で焼かれ、非人間的な労働や飢え、寒さ、残忍な刑罰、伝染病、医学実験の犠牲となった。