ホアキン・フェニックスさんは動物の権利を訴えたり、肉食にも反対している。
フェニックスさんは主演男優賞を初受賞した後、受賞スピーチを行い、その中で、人間による天然資源の圧迫に関するテーマについて触れた。
I hope people REALLY listen to this speech. Set your ego aside, and let your heart feel what we all know to be true ❤️ #Oscars #JoaquinPhoenix pic.twitter.com/IuHgTfIBsS
— Gerren Keith Gaynor (@MrGerrenalist) February 10, 2020
フェニックスさんは「私たちは自然世界から非常に隔絶してしまったように思う。私たちの多くは、世界に対する自己中心的な見方で罪を犯しており、私たちは自分たちが宇宙の中心だと思っている。自然界に侵入し、その資源を略奪している。私たちは、動物が明らかに苦しんでいるとしても、自分たちには牛を人工的に授精させ、その子こどもを奪う権利があるように思っている。その後、私たちは、子牛のために定められたミルクをとり、それを自分たちのコーヒーやシリアルに入れている」と語った。
一方、このスピーチに酪農家たちは懐疑的な態度を示した。
授賞式の翌日、米ウィスコンシン州の酪農家キャリー・メスさんはフェニックスさん宛てに公開書簡を書き、少しの間ハリウッドを去り、実際に牛がどのような環境で生活しているのかを見てみるよう呼びかけた。
キャリー・メスさんによると、牛は通常、強い母性本能を示さないため、子牛との別れに苦しむことはあまりなく、それどころか、子牛の世話にエネルギーを費やす必要がないことをむしろ喜んでいる可能性があるという。
またキャリー・メスさんは、人間とは本来、捕食者であり、捕食者は他の動物を自分と平等には捉えないとし、ライオンはガゼルを食べ、ガゼルの命に対する権利を尊重していないと指摘した。