「もちろん我々はフランス政府に対し、アサンジ氏への政治亡命を要請する可能性を探っている。仏の憲法ではそれが可能だ。」
アサンジ被告の救出にはベルギー、英国、スペイン、仏など数か国の弁護士らが動き出している。
アサンジ被告は2010年、スウェーデンで性的暴行容疑をかけられた。在住していた英国からスウェーデンの移送を恐れたアサンジ被告は2012年、在ロンドン・エクアドル大使館に逃げ込み、政治亡命生活を続けたが、2019年4月11日朝、米国の要請で大使館に踏み込んだ英国警察によって逮捕。ロンドン裁判所は保釈条件に違反したとして有罪判決を下し、禁固11カ月を言い渡した。米国への引き渡しに関する審理は5月2日から開始されている。
米国政府は5月末、スパイ活動及び機密情報開示に関する17件の法律違反でアサンジ氏を追起訴した。米国に身柄が引き渡された場合、アサンジ氏は長期間の禁錮刑を言い渡される可能性がある。