新型車両によるウラジオストク-モスクワ間の列車は、2月21日20時にウラジオストクを出発する。
9300キロにおよぶウラジオストクからモスクワへの旅の時間は、ほぼ160時間。このため、旅行者には事実上ロシア全土を見物する機会が与えられている。列車はハバロフスク、ウランウデ、イルクーツク、クラスノヤルスク、ノボシビルスク、エカテリンブルク、ヤロスラブリなどの都市で停車する。
新型車両のチケット代はまだ発表されていないが、ロシア鉄道は、搭載の新技術は乗車券の価格に反映されるとしている。
ウラジオストク-モスクワ間の乗車券の最低価格は、現在のところ1993ルーブル(約3500円)。
2等寝台の平均価格は、5746ルーブル(約1万円)。
1等寝台の平均価格は、3万2435ルーブル(約5万6千円)。
出発から目的地までの平均距離は9246キロを8日と7時間7分をかけて走り抜ける。
車掌の責任者によると、全ての車両に最新技術が搭載され、客室には室内の設備操作用のリモコンが設置されている。車両の重要なシステムの全データは、センサーディスプレイで表示される。新車両には火災報知器や消火設備が備わっている。
新車両のトイレには、自動で水とソープが出てくるセンサー蛇口と、ハンドドライヤーが設置されている。小さな子ども向けのおむつ替えテーブルもある。
2等席の客室はより快適なものになった。伸長式テーブル、遮光カーテンが設置、サングラスも用意されている。客席のすぐ隣にはUSBポート、コンセントも。室内の空調温度も乗客が簡単な操作で管理できるようになるという。
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