この実験用カップには、カップの位置情報を追跡するためのRFIDタグやバーコード、QRコードなどが埋め込まれている。店内で客がコーヒーを購入する際、まずそれらのコードをスキャンさせなければならない。すると店側のコンピューターサーバーは、これまでそのカップは町中に設置されているどの専用読み取り容器に返却されたのか、その位置情報を自動的に追跡する。データの読み取りが終わるとシグナル音が鳴り、店内スタッフがカップを回収し、コーヒーを入れる。
また、このようにカップの位置情報を追跡することで、客がこのカップを専用読み取り容器に入れていない販売店を特定することができる。
この販売店の利用者がどこかでカップを捨てているということは、販売店の近くに専用のカップ回収場所が不足しているという判断材料になる。
この実験の開発者は、人気のコーヒーショップでカップを長く使用できれば、有害なプラスチックごみによる環境汚染を減らすことができると期待している。