韓国では南東部のテグ広域市を中心に新型コロナウイルスの感染者が急増している。テグ広域市だけで新たに182人の感染が確認されたほか、東部の慶尚北道では49人が感染した。韓国軍内でも感染は拡大しており、25人の感染が確認されている。
現時点で2万4751人の検体が検査に回されていることから、感染者数は今後も増大する見通し。
感染は宗教団体「新天地イエス教」を中心に広まっている。「新天地イエス教」はイ・マンヒ氏によって1984年に創設された新興宗教。教祖は地上に再来したイエス・キリストの権化と信じられている。信者数は世界中に約20万人とされる。現在、韓国では700件以上の発症例が新天地イエス教に関連している。
新型コロナウイルスは各国で感染拡大を続けている。
中国では、肺炎による死者の数が前日の時点から44人増えて2,788人に達し、新たに327人の感染が確認された。完治して退院した人の数は3,622人増えて3万6117人。
感染は欧州や中東地域でも拡大している。
フランスでは新型コロナウイルスへの感染者数が2倍に膨れ上がったほか、イタリアではウイルス性の肺炎により新たに3人が死亡した。
ロシア交通省はイランに新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、イランとの航空機の乗り入れ制限を決定した。
禁止されたのは通常便、チャーター便の全便で、ロシアの「アエロフロート」とイランの「マハン・エア」の2社だけが運行を許可された。