バチカン市国側は、ピウス12世はユダヤ人救済のために非公開での作業を活発に行っていたと主張している。
これに対してホロコースト歴史博物館側は、文書が公開されたところでピウス12世に関する新たな発見につながるという見方には懐疑的ではあるものの、第2次世界大戦中のピウス12世の政策と戦略、他国との関係は明らかになるという見方を示している。
今回、第2次世界大戦に関する秘密文書の公開に踏み切ったのはフランシスコ教皇。ピウス12世の法王就任から81周年に当たる2020年3月2日、フランシスコ教皇は「協会は歴史を恐れてはならない」として公開を宣言した。