米大統領が露中に軍備管理の新提案を検討 ロシア側は米国の新型ミサイル実験に抗議

© AP Photo / Susan Walshトランプ大統領
トランプ大統領 - Sputnik 日本
サイン
米国のドナルド・トランプ大統領は軍備管理に関する新たな提案をロシアと中国に対して用意している。トランプ大統領が国連に送った文書で明らかになった。

国連では核拡散防止条約施行の50周年記念式典が開催された。この式典には米政権で軍縮や核不拡散を担当するクリストファー・フォード国務次官補が出席し、トランプ大統領からの手紙を読み上げた。それによれば、トランプ氏は「高額な軍拡競争を避けるため、ロシアと中国を含む、三カ国による軍備管理について大胆な提案を新たに行いたい」、としている。

核戦争のはじまりを誘発するのはなにか  研究者らの見解 - Sputnik 日本
核戦争のはじまりを誘発するのはなにか  研究者らの見解

一方、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は露紙「コメルサント」の取材に応じた中で、米国の軍備管理政策に警鐘を鳴らした。

リャブコフ外務次官によれば、米国主導による中距離核戦力(INF)全廃条約の失効を受けて露米は「軍拡競争ではない」としても、事実上の軍事的対立に突入している。ミサイル防衛システムの開発を含む米国の軍備管理は両国の関係を不安定化に導くと同時に、世界的安定にも悪影響を及ぼすことから、ロシア側は「当然ながら軍事的・技術的に対応を進める」として、米国の対応をけん制した。

米国は弾道ミサイル防衛システムSM-3 Block IIAの実験を進めているが、これはロシアの核戦力を無効化するものである以上、れっきとした軍事的挑戦であるとして、リャブコフ外務次官は懸念を表明している。

関連ニュース

ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала