「UNウィメン」は、男女の平等性について報告を行った。国ごとの議会で女性議員が占める割合は1995年の11%からは改善したものの、なお25%と低い。閣僚の半数以上を女性が占める国は世界でわずか14カ国だった。
また、女性の賃金は世界的に見て男性より16%低く、管理職は4人に1人しかいないという。ニューヨークで会見したムランボヌクカ事務局長は「この状況を変え、前に進め、女性がもっと大きな機会をつかめるようにできるはずだ」と話した。
UNDPは世界で75の国と地域を対象に、初の「ジェンダー社会通念指標」を公表した。2010~14年に学者によって国際的に実施された「世界価値観調査」をもとに、「女性も男性と同等の権利を有している」「大学は女性よりも男性にとって大事だ」など、7つの質問を分析し、女性への偏見について調査した。調査にはおよそ9万人が答えた。
その結果、全体の88%(男性91%、女性86%)がいずれかの分野で女性への「偏見」を持っていることが分かった。
日本で回答した約2400人は、少なくとも1つ以上の質問で偏見がみられた割合は69%で、75の国と地域の中で17番目に低かった。
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