ホフマン報道官はブリーフィングで、「彼(マーク・エスパー氏)が長官になった時点でペンタゴンの立場は明白。トルコがS400を手放さない限り、パトリオットを受け取ることはない」と発言した。
シリア北西部の状況悪化を受けてトルコの米製パトリオットミサイル購入に関する議論は再燃した。
トルコのエルドアン大統領は10日、S400ミサイル購入に伴う米国側の姿勢が軟化したと発言した。エルドアン大統領によれば、米国はS400を実戦配備しなければ問題にしないとトルコ側に伝えた模様。
危機の本質はなにか
ロシア製の最新地対空ミサイルシステムS-400の供給は7月中旬にはじまり、このことからトルコと米国の関係が悪化した。エルドアン大統領によれば、S-400の配備は2020年4月には完全に完了する。
米国政府は、この契約をやめ、その代わりに米国製のパトリオット・ミサイル防衛システムを購入するよう要求し、トルコへの最新のF-35戦闘機の販売をまったく中止するか、継続するか、また、制裁を加えるかなどと恫喝を行なった。トルコ政府は譲歩することを拒否した。