米国では教育機関が休校となるほか、大規模動員のイベントがいずれも中止となっている。また、国際会議もオンラインで行われるケースが増えている。今回、全米で緊急事態が宣言されたことで、政府はより迅速に必要な財源を各州に拠出することが可能となる。緊急事態はこれまで州単位で宣言されていた。
さらにトランプ大統領は新型コロナウイルス対策として保健福祉省により多くの権限を付与した。その例として、同一の医師が複数の州で勤務することを認めるほか、病院の医療ベッド数も大幅に増やすといった対策が盛り込まれている。
また、ウォールストリートジャーナルによれば、米商務省は新型コロナウイルス対策として中国からの医療品に対する関税を撤廃した。対象となる品目は医療用手袋やシーツなど、数十種類に達する模様。
パンデミックの発表
ジュネーブでのブリーフィングの際に世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は、世界的な新型コロナウイルスの拡大がパンデミックの性格をおびてきたと指摘した。