モスクワ市のセルゲイ・ソビャニン市長は17日、複数の人が動員される全てのレジャー活動、および50人以上が動員される屋内活動を禁止する条例に署名した。禁止対象には文化、体育、スポーツ、展示会、娯楽、教育などの分野が含まれている。
また文化省は関係機関に対し、公衆衛生上の感染症対策を義務化することを決定し、条例「ロシア連邦内で新型コロナウイルス(2019-nCoV)が拡大する脅威下においてロシア文化省の管轄組織が行う活動について」に新たな項目を加えた。
改正された条例によれば、文化省の管轄にある美術館、劇場、フィルハーモニー、サーカス、その他の芸術活動、および映画の上映活動に対し、追加の規制が課されることとなった。これにより、美術館や展示会への入場が規制されるほか、舞台作品の上演、および観客を動員する大規模イベントの実施が一時的に禁止される。
こうした措置は首都モスクワに限らず、サンクトペテルブルクでも進んでいる。文化省の決定を受けて、ペテルブルクのトフストノーゴフ記念ボリショイ・ドラマ劇場は3月18日から4月4日の間に予定されていたすべての舞台作品を中止、または延期する決定を下した。ロシアのSNS「フコンタクチェ」に開設されているボリショイ・ドラマ劇場の公式ページで発表された。