クロロフルオロカーボン(CFC)は、世界でCFC使用が禁止される前に製造された断熱材、古い冷蔵庫や冷却システムなどの材料から放出される。それらのCFC濃度増加への影響はわずかだと考えられていたため、廃棄されていなかった。しかし研究チームはCFC11および同12の漏出は地球オゾン層回復を6年遅らせ、大気中では二酸化炭素90億トンに相当することを発見した。
研究チームはまた、オゾン層破壊化学物質CFC113の予期せぬ大量の発生源を見つけた。この化学物質は洗浄溶媒として従来使われていたが、他の化学物質製造の原料利用を除いて製造は禁止されていた。化学工場は大量に放出しなければCFC113を使用すると想定されていた。
研究チームは、CFC113は年間70億グラムの速度で大気に放出されることを発見した。これは数年前のCFC11最大放出量に匹敵する。