ADBの専門家らは、最良の場合でも、パンデミックによる損失が2兆ドル(約216兆7000億円、世界のGDPの2.3%に相当)未満に収まることはないだろうと警告している。また同銀行によると、新型コロナウイルスに関する総損失の22~36%を、中国を含むアジアの途上国が占めるとみられる。
ADBは3日、2020年のアジアの経済成長率の見通しを2019年9月の5.5%から2.2%に引き下げた。また、中国の成長率見通しも6%から2.3%に修正した。
ADBの専門家らはまた、経済活動が弱まり、原材料の価格が下落するにもかかわらず、食料品の価格上昇でインフレが加速する可能性があると警告している。