研究者らは20〜79歳の50万人以上を対象にアンケート調査を行った。回答者はコーヒー消費量や入れ方などの質問事項のほか、身長、体重、血圧、コレステロール値などの数値や、悪い習慣の有無、運動量、教育に関するデータも記入した。
研究者らによると、これらの要因がコーヒー消費量レベルと心血管疾患のリスクレベルに影響を与えている可能性がある。この調査は20年間続けられた。この間に回答者の4万6461人が亡くなり、うち1万2621人の死亡理由は心血管疾患だったが、そのうちの約半分が心臓発作だった。
さらにアンケート調査から、ペーパードリップ式でコーヒーを入れて飲む人は、コーヒーを飲まない人より死亡リスクが15%低いことが判明した。
また、心血管疾患による男性の死亡率は女性(20%)より低い12%。最も死亡率は低かったのは、ペーパードリップ式のコーヒーを1日に1〜4杯飲む人。しかし、フィルターを使わずにコーヒーを飲む方法は血中コレステロール値を上昇させ、60歳以上の男性の死亡率が高まることが分かった。