韓国デイリーNKが北朝鮮国内の情報筋から入手した情報によると、保衛部(秘密警察)、保安署(警察)が総動員され、国境地域で密かに中国と通話やメッセージ交換をする住民の集中取り締まりを行っているという。
新型コロナウイルスの侵入を防ぐため、中朝国境地帯の警備は強化されているが、それに加え、金正恩氏が死亡したという内容の映像流入が発覚したため、当地帯の厳戒態勢は一層強められた。
情報筋によると「朝鮮中央テレビの報道番組を模倣した動画が中国から入ってきた。金正恩氏が現地指導の途上で急病により死亡したという内容が含まれており、これが社会問題となっている」という。
問題の映像は一見して偽物と分かるという。しかし、北朝鮮においては映像が本物か偽物かというのは重要ではない。当局は韓流ドラマや韓流映画が社会主義体制を蝕むものとして憎悪され、闇での流通は厳しく取り締まられている。ドラマに対しても拷問や公開処刑が行われている中、金正恩氏の権威を傷つけ、嘲笑するような映像を視聴・拡散した場合の処刑は想像に難くない。