同大使館の発表では、「ロシアのノヴォロシースク市を出港した貨物船ポリーナ号(シエラレオネ国籍)は、14日に北朝鮮のナムポ港に到着し、良質の穀物を引き渡した」と伝えられた。
大使館によれば、新型コロナウイルスのパンデミックによる厳しい自己隔離措置に関連し、ロシアから北朝鮮に到着した乗務員は、医師の監視のもとに置かれ、また、引き渡された小麦の荷揚げは、港の隔離地域で行われたという。
人道支援のために到着した船を出迎えたロシア大使館の職員らは、整然とし丁寧な北朝鮮の港湾労働者と鉄道作業員たちの作業を称賛した。「私たちは、彼らが一粒の小麦もこぼさないよう貴重な荷を運ぼうとしているのに承服させられた。船の甲板から鉄道の線路まで防水カバーがひかれ、ガントリークレーンからこぼれ落ちたものはすべて丁寧に集められた」。
国連の情報によれば、少なくとも1000万人が食料不足に晒されている北朝鮮では、ロシアが行った人道支援が高く評価されている。平壌にある国際連合世界食糧計画の代表機関によれば、2019年にロシアが北朝鮮に届けた穀物の総価格は800万ドル(約8億5000万円)にのぼる。