韓国の文在寅大統領は、社会の保健衛生を脅かす新型の病いと闘うために世界保健機関(WHO)に大きな全権を付与するよう呼び掛けた。アルジャジーラが報じている。
文大統領はWHOの国際衛生規則をはじめとする衛生関連規則の刷新は必要とし、こうした規則に法的強制力を持たせるべきだと主張している。
アルジャジーラの報道によれば、WHOの2005年の国際衛生規則にはWHO加盟194か国はいかなる感染症であろうとも、発生の事実を速やかにWHOに通達する義務を負うと定めてあるにも関わらず、現時点ではWHOに圧力を講じる手段は限られている。このため、WHOは加盟国の許可なくその国の領内の調査を行うことができない。
文大統領は、感染データは透明性を保持し、公開されなければならず、初期段階での警戒システムおよび国際的な相互作用のメカニズムは欠かせないと強調している。
WHOは4月末、新型コロナウイルス克服のための新たな国際協力体制「ACT Accelerator」を始動させた。
国連のグテーレス事務総長は5月初め、コロナウイルスのパンデミック問題で全世界の足並みがそろわないことにショックを受けているものの、驚きではないとの声明を表している。
5月18日、オーストラリアがコロナウイルスのパンデミックの原因究明を求める呼びかけを行い、世界110か国以上がこれを支持した。
関連ニュース
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
© Sputnik / Savitskaya Kristina