報道によれば、ホワイトハウスでの記者会見でトランプ大統領は、ロシアとは「良好な関係」にあるが、しかし、ロシア政府はこの条約上の義務を果たしていないと語った。
記者に対しトランプ大統領は、「我々は新たな合意を締結する非常に大きな可能性がある」と強調した。同大統領によれば、ロシアは「自ら条約締結への希望を表明することになる」という。
またトランプ大統領は、今後、特定条件やオープンスカイズ条約の履行への復帰や、また、原則的な新たな合意調整を図る別案について検討する可能性があると強調した。
トランプ大統領は、「ロシアが自らの義務を果たすまで我々は条約を離れることになる」と語った。
21日、ニューヨーク・タイムズ紙は情報筋を引用し、米国政府は22日にロシア政府に対し、米国がオープンスカイズ条約から脱退することを通知すると報じた。またAP通信は、トランプ政権はすでにこの件について他の同盟国に通知したと報じた。
オープンスカイズ条約は1992年に調印され、「冷戦」後の欧州における信頼醸成措置の一つとなった。同条約は2002年から有効となり、条約参加国は互いの軍や活動に関する情報を公然と収集することができる。オープンスカイズ条約の締結国は現在、34か国を数える。
2020年1月、ロシアのラブロフ外相は、条件をつけずに新STARTを延長することをロシアは支持すると表明する一方で、この件について米国からの明確なシグナルは見えないと語っていた。
関連ニュース