共同通信と韓国の新聞「朝鮮日報」は、5月1日の工場視察以降、金正恩氏は首都ピョンヤンには戻っていないと報じている。ただし、正恩氏がなぜリゾート地の元山にとどまっているかについてはその理由はあげられていない。
正恩氏は公式の場に出ず、軍部隊を視察し、ミサイルや戦略兵器の開発現場を見学している。
世界のマスコミはこれまで、正恩氏が5月1日に公式の場に出て以来、21日間にわかって姿を現していないと報じてきた。韓国統一部の報道官は、韓国はこの状況を引き続き注視していることを明らかにしている。
5月2日、北朝鮮マスコミは正恩氏が20日ぶりに公式の場に姿を現したと報じた。正恩氏が姿を現さなかった間、西側や日韓のマスコミには正恩氏の重病説から死亡説まで様々な噂が流れた。平安南道順川市の肥料工場の竣工式に列席した際の写真や動画からは、正恩氏はいたって快活で健康そうで、おつきの者らと歓談しながら明るく笑い、ジェスチャーを行う様子がうかがえる。こうした映像にも拘らず、マスコミには正恩氏の手に手術の痕が認められる、足に問題を抱えていると報じられた。