レオーノフ中将は露誌「国家防衛」による取材に応じた中で、ロシアの対空ミサイルシステム「9K330トール」がこれまで45機以上の無人機をシリアで撃墜したことを明らかにした。
シリアで9K330トールは誘導爆弾や軍事航空機に対処するうえでの主要兵器となっている。同ミサイルはシリアで長距離地対空ミサイルS400や近距離対空防御システム「パーンツィリ-S1」(パーンツィリはロシア語で鎧や甲冑の意味)といった防空兵器と同時に運用されている。
ロシアの防空部隊はシリアに展開する武装組織が使用するものと同じタイプの無人機を開発し、撃墜するうえでの実際的な実験を進めてきた。
なお、ロシア国防省は2019年に軍事兵器開発企業「クーポル」との間に1000億ルーブル(日本円で約1540億円)の契約を交わし、水面移動が可能な全天候型の対空ミサイルシステム「トール-M2」の開発を進めてきた。同兵器は2027年までに納品される見通し。