G20の会談に同席していたライトハイザー氏は「そんな(支援要請という)とんでもないことがあれば、忘れるはずがない」としたうえ、ボルトン氏の主張に「絶対にない。全くばかげている」と語った。
ワシントン・ポストによると、ホワイトハウスの承認は今も得られていないが、いずれにせよボルトン氏は6月23日に出版する意向。先に、ホワイトハウスの情報セキュリティー管理の責任者、エレン・ナイト氏がボルトン氏の弁護士に書簡を送り、ボルトン氏が出版を予定する著書には「かなりの量の機密情報」が含まれていることを指摘したと報じられた。ボルトン氏自身は、回想録から問題の箇所はすでに削除されたと考えているという。
トランプ米大統領は以前、同氏が「裏切り者」と考えるボルトン氏の著書を出版させない意向を表していた。
ボルトン氏は2018年4月から2019年9月まで米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めた。592ページからなる『The Room Where It Happened: A White HouseMemoir』には、ウクライナ、ベネズエラ、北朝鮮、イランを含む一連の国際問題に関するトランプ大統領の意思決定プロセスが書かれているとみられる。