IAEAの決議を理由に欧州が核合意の履行を拒否=イラン外務省

© 写真 : The Ministry of Foreign Affairs of Iranイラン外務省のアッバス・ムサビ報道官
イラン外務省のアッバス・ムサビ報道官 - Sputnik 日本
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イラン外務省のアッバス・ムサビ報道官は19日、国内における核関連施設の視察について国際原子力機関(IAEA)が定めた決議は無責任であり、欧州関係国はそうした決議案を提案することで核合意に伴う義務の履行を逃れようとしていると発言した。

ムサビ報道官は「IAEAとは最高レベルの協力関係を築いているにもかかわらず、理事会の決議は建設性を完全に欠いた一歩で誠に遺憾」、と発言した。ムサビ報道官の発言は外務省の公式サイトに公開された。

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IAEAが採択した決議案は欧州の関係国(英国、フランス、ドイツ)が提案したものであり、ムサビ報道官は「これら三カ国が包括的共同行動計画(JCPOA)に関する自らの責務を遂行することができないため、こうした行動によってJCPOAの責任逃れを企んでいる」と発言した。

先にイラン外務省は、「一部の国」は透明性の原則を避け、JCPOAを破棄しようとしていると強調した。そうした中でイランはIAEAの透明性の原則を保障するため、ロシア政府との協力を進める意向を表明していた。

IAEAの報告書によれば、イランの濃縮ウランのストックは2015年の核協定で認められたリミットを約8倍超過した。IAEAは、イランに対し、直ちに完全な協力を開始し、未申告の核物資が存在する可能性のある施設へのアクセスを専門家に保障するよう要請した。

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