イラン検察当局のアリ・メフル検察官は6月29日、「ガゼム・ソレイマニ司令官の殺害計画に関与した36人を特定した。その中には米国や他国の政治家・軍人が含まれる」とする声明を表した。
さらにメフル検察官は「リストのトップには、ドナルド・トランプ米大統領の名前が記されている」と述べた。イラン当局は、この事件の関係者全員に逮捕状を出した。
ソレイマニ司令官の死亡
特殊部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官は2日夜、イラクの首都バグダッドの空港で米国の空爆によって殺害された。ソレイマニ司令官と共にイラクのイスラム教シーア派組織「人民動員隊(Hashed al- Shaabi)」の司令官数人も死亡した。
米国防総省は、バグダッドの空港への攻撃はトランプ米大統領の承認を得ていたと発表した。米国はソレイマニ司令官について、在イラク米大使館やイラクにある有志連合の基地への襲撃に関与していたと考えている。
イランのザリフ外相は、ソレイマニ司令官殺害は「国際テロ行為だ」と指摘した。
イランは以前、トランプ大統領を殺害した者に懸賞金を支払うと宣言した。