裁判はドナルド氏の弟ロバート・トランプ氏がニューヨーク州ポキプシー市の裁判所で起こしていた。ニューヨーク州裁判所は、同本が1999年、大統領の父フレッド氏の死去後に結ばれた機密保持契約に違反するとする原告の主張を認め、7月28日の発売開始予定も結審を待つよう出版差し止めの仮処分を命じた。裁判の決着の見通しはたっていないものの、アマゾンのサイト上ではすでに同本の内容説明が表示されている。
メアリー氏の弁護士は、トランプ大統領とその一族は「社会にとって甚大な意味を持つ問題を扱う」本の出版を阻害しようとしているとし、それは市民が「真実を知る」ことを望まないからだと裁判所の命令に異議を唱えた。
メリー・トランプさんの執筆した暴露本のタイトルは『あまりに多く 永遠に際限なく:私の家族が世界で最も危険な男を育てた物語り』(Too Much And Never Enough: How My Family Created the Worldʼs Most Dangerous Man).
出版社側は、多くの専門家、心理学者、ジャーナリストらは今までドナルド・トランプ氏の「害をもたらす短所」の究明しようとしてきたが、「息をのむような恐ろしいサガ…、世界有数の影響力を持ち、団結力のない一族」について詳細を語ることができるのはメアリー・トランプ氏ただひとりだと主張している。