同通信によれば、「イランは新型コロナウイルスのパンデミックによって引き起こされた原油生産量と輸出量の低下により、保存用の貯蔵施設とタンカー船がほぼ一杯となっていることから、この40年での最低水準まで原油採掘を削減」した。
ロイター通信の試算によれば、6月の国内の原油採掘は1日当たりわずか190万バレルで、これは1981年以降でもっとも低い水準であった2018年の採掘水準の約半分となる。採掘と共に原油生産も削減された。エネルギーコンサル企業FGEを引用した同通信の報道によれば、5月の原油生産は最大1日当たり140万バレルに削減された。4月は1日当たり150万バレル、2月の指数は1日当たり180万バレルだった。
イランの原油輸出は、5月は1日当たり約10万バレル、6月は1日当たり23万7000バレルで、1日当たり250万バレル以上だった2018年4月の供給量よりはるかに少ない。
その結果、イラン国内の6月の原油ストックは約6600万バレルに達した。
ロイター通信は、これは国内の貯蔵施設で受け入れ可能な量の約85%に相当すると強調する。
また、同通信社は、情報提供企業であるリフィニティブ社のデータを引用し、7月3日現在でタンカー船にはさらに最大5640バレルが保管されていると指摘する。
この間、通信社スプートニクは、販売先が決まらないため海上に停留しているベネゼエラの原油タンカーについて報じた。
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