メキシコ湾の台風接近に伴い、石油採掘能力の約84%、ガスについては約61%が活動を停止した。ブルームバーグが伝えている。
シェニエール・エナジー(Cheniere Energy)はルイジアナ州にある米最大LNG基地「Sabine Pass」の一時活動停止を発表。エクソンモービル(ExxonMobil)やシットゴー(Citgo Petroleum)をはじめとする石油企業も生産削減、あるいは同地域の油田閉鎖の準備をしている。これを受け米国内のガソリン価格は3月頭以来の高値を更新した。
日本時間14時10分頃、ロンドンICE先物取引所では北海ブレント先物10月限が0.18ドル高(0.39%高)で1バレル=46.04ドルの値を付けた。前日の上げ幅は0.73ドル(1.6%)。
同じ頃、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)ではWTI先物10月限が0.03ドル高(0.07%高)の1バレル=43.38ドルの値を付けた。前日25日のWTI価格の上げ幅は0.73ドル(1.7)%。
専門家はハリケーンによる原油価格への影響は短期的なものだとしている。夏の自動車シーズンも終わりに近づき、石油需要の回復は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて依然として先行きが見えないためだ。