科学者らは、宇宙人の文明では地球上で我々が用いているもの似た技術が使われているとの仮説に基づいて調査を行ってきた。もしそうした文明が存在するのであれば、このプロジェクトの枠内で明らかにされたはずだ。
また、銀河系には1000億から4000億個の星があるものの、電波望遠鏡MWAが17時間をかけてスキャニングできたのはそのうち1000万個に過ぎない。
その上、距離を広げると電波の出力はどうしても落ちてしまう。例えば地球から100光年の距離に発した電波は宇宙空間で発せられるノイズと聞き分けることが難しくなってしまう。
このためより感度の高いツールの開発が待たれる。
オーストラリアのカーティン大学は南天の星座のひとつ「ほ座」の1000万個の星のなかで宇宙人の文明活動を示す兆候を探した。MWAは70から300メガヘルツの範囲で調査を行った。その結果は学術誌「Publications of the Astronomical Society of Australia」記載の論文に明らかにされている。
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