Lancet誌が公開 ワクチン「スプートニクV」に関する国外およびロシアの研究者らによる往復書簡

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医学誌『Lancet』は、ロシア製ワクチン「スプートニクV」の開発者らに対し論点の解説を求める国際研究者グループの訴えと、ロシアの研究者らの回答を公開した。この点に関して同誌代表が通信社「スプートニク」に明らかにした。

国際研究者グループはロシアの研究者らに対し、ワクチンの補足的情報を公開することを呼びかける公開書簡を用意した。書簡では、ワクチンの研究結果は潜在的に意義あるものとして注視しているが、研究者らには解説を求めるいくつかの懸念が存在すると指摘する。

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ロシアの研究者らは彼らの質問に対し順を追って回答した。彼らは、さまざまな実験で得た情報の類似性の問題と、外国の研究者らに認められた実験参加者間の抗体の数値結果での疑わしい差異に言及した。

ロシアの研究者らは、提出されたすべての資料は研究過程で得られたものであり、十分に調査されたものだと強調する。

この間、ガマレヤ国立疫学・微生物学研究センターのデニス・ログノフ副所長は、通信社「スプートニク」に、ワクチン「スプートニクV」の研究過程で得た情報は、医学誌『Lancet』の専門家らの十分な鑑定を受けたもので、公開される前に関心が示されたすべての質問に対し回答していると述べている。

9月のはじめ、『Lancet』誌はロシアの新型コロナ用ワクチン「スプートニクV」の臨床試験の2つの段階の結果を公表した。その後まもなく、世界各国の研究者数名が、えせ科学研究の暴露を専門とするイタリアのサイト「Cattivi Scienziati」で、ロシア製ワクチンのデータに関する疑念を表した公開書簡を発表した。


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公開書簡を掲載した米テンプル大学の生物学の教授、エンリコ・ブッキ氏は、「ロシアの研究者たちが犯したであろう間違い」についての危惧を表明した。ブッキ氏は2016年に科学論文の検証などを専門とする会社、Resis Srlを設立した。

このようなビジネスが特定の倫理的な制限を課しているという点だ。2019年12月、そのネイチャーに科学研究の純粋さと誠実さに関する記事が掲載され、ブッキ氏はその共著者だった。そしてそこではブッキ氏が利益相反状態にあることが指摘されていた。

西側はロシア製ワクチンにさらなる打撃を与えるためにブッキ氏の公開書簡(定義上、自己宣伝でもある)を使った。ロシア製ワクチンの指導的地位を損ねる、あるいは、せめて弱めようとした。

そしてこれはブッキ氏にとって他の状況ではありえない規模とレベルの宣伝になった。それは間違いなく非常に魅力的な新たな商業契約という形でブッキ氏のもとに返ってくるだろう。しかしこれは科学全般、特に医療とは何の関係もない。

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