青年時代から犯罪を繰り返していたタイのヴィッティチャイ・デチャシタンワット受刑者(35)は、今回は押し入り強盗の罪で刑務所に収監されていた。容疑者は今度も更生を誓うことはなく、機会を見て、脱獄した。
受刑者は、看守の制服に着替え、帽子とマスクをつけ、正面玄関から、警備員の目の前を通って、難なく外に出るのに成功したとのこと。誰もが職員だと思い込み、声をかけることもなかったという。
これを受けて、地元住民らも脱獄した受刑者探しに全面的に協力した。受刑者が脱獄した後、刑務所には、ホンダの黒いバイクに乗った怪しい人物が刑務所の方から走ってくるのを見たという目撃情報を伝える電話が複数入ったという。警察はその日のうちに逃亡に使われたバイクを発見、まもなくトウモロコシ畑の空き家に潜伏していた容疑者の身柄を確保した。
昨年、ブラジルでは、ある収監者が、娘のマスクと洋服を着て脱獄を試みたという事件があった。