米ハワード・ヒューズ医学研究所の研究チームは、移植用に急速冷凍されたものの何らかの理由で使用されなかった心臓を用いた。アトラス作成には男女各7人、計14人の健康な提供心臓が採用された。
研究チームはまず初めに心臓の各細胞の個々の特徴を特定。その後細胞をマップに載せ、心臓の6領域のひとつに紐づけした。同様に細胞内のRNAを分析し、どのタンパク質を生成しているかを把握。分析結果にもとづき、アトラスの基礎となる詳細データベースを作成した。
今後、このアトラスを参考にし、世界中の研究者や医師は健康な細胞と罹患細胞を区別し、適切な治療を選択することができる。
心臓細胞アトラスは「Human Cell Atlas」プロジェクトのひとつ。人体のすべての細胞をマッピングする大型プロジェクトで、マーク・ザッカーバーグ氏と妻プリシラ・チャン氏の財団が資金提供している。