そうした惑星を選択する上で研究者らが着目したのは太陽のようなG型主系列星-と、それより星の年齢が高い K型主系列星。G型主系列星の寿命は100億年以下と比較的短いため、その多くは複雑な形態の生命体が発生する前に燃料が尽きてしまう恐れがある。K型主系列星は太陽よりも小型で光度が高く、寿命も200億年から700億年と長い。このことからK型主系列星の周囲を公転する惑星では生命が誕生、発展するための時間が十分あることになる。
研究者らは調査にあたっては星の大きさ、質量の選択を入念に行っている。というのも地球より5~10%大きな惑星のほうが重力がより強力に働くおかげで、内部の熱と大気の湿度を長く維持することができるため、生命をはぐくむ環境に適しているからだ。
研究者らは、生命体がはぐぐまれる条件としては高い湿度と地球より5度ほど高い温度の方が適しているとの説を唱えている。
地球よりも高度な形での生命体が発展した可能性を持つ「スーパーハビタブル惑星」として選択されたのは24個。ただし、研究者らが「スーパーハビタブル惑星」というカテゴリーは生命体があるということではなく、複雑な生命体が発生、発展しうる条件があることを意味すると断っている。