同選手の弁護士によると、カムチャツカで受けた検査で角膜の化学熱傷と診断。モスクワでの眼科検査でその診断が確認された。検査結果は捜査に提出されている。
9月末、カムチャツカのサーファーがハラクティルビーチの太平洋の変色に気づき、眼の腫れや充血、皮膚の痒みを訴えた。その後、海洋生物の死骸が岸に打上げられ、地元住民がその様子を写真などでネットに投稿していた。
カムチャツカサーフィンスクール「Snowave Surf School」開設者のアントン・モロゾフさんは、ハラクティルビーチの太平洋の汚染水に触れたことで200人以上が体調不良を訴えていると語った。保健省現地局によると、眼の熱傷で11人が医師に相談したという。
専門家がハラクティルビーチ沿岸海域で行った調査で、基準値の2.5倍を超えるフェノール、同3.6倍の石油製品が確認された。アバチャ湾沿岸の水質検査では、工業油と近い、あるいは石油成分を含む他の物質と近い一貫性をもつ汚染物質が検出されている。
カムチャツカ地方アバチャ湾水域の汚染と海洋生物の大量死骸が確認されたことを受け、ロシア捜査委員会は環境性危険物質・廃棄物処理規則違反、海洋環境汚染の刑事事件とした。
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専門家や行政関係者の多くは、海洋生物死滅の原因は藻類から放出される有毒物質との説を有力視していた。極東連邦大学はカムチャツカ沿岸水域汚染のすべての説を覆したが、唯一残ったのは微細藻類の開花であり、その毒性が海水および黄色い泡のサンプル内に確認された。
環境保護団体グリーンピースの活動家らは、汚染源がナリチェフ川である可能性があることを示す衛星画像を公開した。また活動家らは、湾で泡と汚染も確認した。グリーンピースは、ユネスコの世界遺産に登録されているカムチャツカの火山群も大惨事に脅かされているとの見方を示している。